今ではもっともスタンダードな夜の正礼装がタキシードです。本来であれば午後6時以降の装いですが、日本では欧米ほど厳格に着用ルールが守られているわけではありません。結婚式などで、新郎が昼夜の区別なく一日中着用することも珍しくないのです。
気軽なパーティからオフィシャル、プライベートを問わず結婚式や披露宴、二次会の場に相応しい服装として、身近に着られる礼服として世界中の人々が愛用しています。タキシード一着を持っていれば、正式な礼装からカジュアルな礼装まで、フォーマルシーン、パーティシーンを問わず対応できます。便利でお洒落な一着、それがタキシードです。
タキシードのジャケット&パンツは、様々なシャツや小物と組み合わせて、自分だけのコーディネートを楽しむことができますが、ここでは基本となる定番のタキシードを解説してみます。何事も基本が大事。お洒落だって同じです。基本をマスターした上で、自分なりの着こなしを楽しめるようになったら、上級者かも。
タキシードは、ジャケットとパンツ、立衿のシャツ、蝶ネクタイ、カマーバンドかベストの5点セットが基本です。まず、定番のカラーは、ずばり「黒」。ジャケットはシングルで、後が切れていないノーベンツが基本です。
一番の特徴は、なんと言っても衿でしょうか。よく見かけるヘチマ衿(ショールカラー)で、光沢のある布地の拝絹が一般的です。ボタンは一つボタンで、必ず身頃の裏と表に重ねて付けてあります。正式には、これをきちんとはめて着用しますが、2次会などのカジュアルなパーティでは、釦をはずしてラフに着こなすといった楽しみ方も。パンツは側章付が定番です。
よくシングルのタキシードかダブルのタキシードかを悩まれる方も多いそうですが、昔からの定番であるシングルがいいと思います。ダブルの上着を選ぶ場合は、カマーバンド&ベストは不要になりますが、宮廷晩餐会に出席するような正しい礼装しかできないため、カジュアルに楽しみたい方には不向きです。