オーダーメイドにおいて非常に重要な工程のひとつに、採寸(メジャーメント)作業があります。簡単にいえば、身長、バスト、ウエスト、ヒップの主要13~15箇所を測定して個人個人にぴったりの極上のフォット感を産み出すのです。体型の長所を引き出し、短所を隠す絶妙なラインはここから生まれるといっても過言ではありません。
既製品でもオーダーメイドでも、もっとも大切なのはフィット感ではないでしょうか。既製品でもサイズがきちんと合っていればいいのですが、なかなかそう上手くはいきませんよね。やはり抜群のフィット感を求めるならオーダーメイドがおすすめですね。
採寸時にフィッターの方に、普段スーツを着ていて気になる点や自分が思い描いていた理想のカタチや要望、好みをしっかり伝えることも大事です。
まず、上半身。スーツは“肩で着る”と言われるほど、ショルダーラインは重要なポイントになります。ジャケットの着丈は、流行によって長さが微妙に変化していきます。最近は、標準よりやや短めとするのが主流のようですね。ウエストシェイプに影響する中胴のサイズの絞り方などは、フィッターの腕の見せ所です。パンツは長さはもちろんのこと、膝幅や裾口幅、股上の深さといった細部まで調整できます。一つ一つずつ要望を確実に伝えることが、かぎりなく理想的なシルエットをつくる基礎になるんです。
この採寸時に、もっとも重要な要素が「体型補正」です。人間のカラダはけっして左右対称ではないことはご存じですよね。肩や姿勢、腕の長さも人それぞれに違います。既製品や吊しのスーツだとシワがよったり、しっくりと馴染まないのもそのためです。
体型補正とは、個々人の体型それぞれに合わせた細かい補正を行うことで、美しくぴったりと似合うシルエットをつくるためにそれぞれの体型のクセを型紙に反映する大切な工程になります。オーダーメイドだからこそできる技。しっかりとフィッターさんにしてもらいましょう。