フォーマルスーツには幅広い種類があります。普段から着用するものではないので、選び方やマナーを知らずに颯爽と着こなしても恥をかいてしまっては折角のオシャレも水の泡に!
そこでどんな時にどんなフォーマルスーツを着用すればよいのか?選ぶ基準となる点を教えましょう。まず気をつけたいのは「時間」です。正装には時間のルールがあることを覚えておきましょう。
判断基準は、午後6時。
午後6時より前に着用する場合は、昼の装いで。それ以降にお召しになる場合は、夜の装いを選びましょう。
午後6時までの正礼装の代表格と言えばモーニングコート。これは元来、朝の散歩服という意味があり、19世紀の中頃に、昼間の正礼装として制定されました。
こちらは結婚式ばかりでなく、格式の高い式典や葬儀、告別式などにおいても着用されます。結婚式で新郎新婦が正礼装の時は、父親はモーニングコートを着用する場合が一般的です。
特徴としては、大きくカットされた前裾にジャケットの丈が長くとられています。ジャケットの中にグレー系のベストを合わせることが多いようです。パンツはコールズボンと呼ばれる黒とグレーの縦縞のスラックスを着用。シャツは白地のウイングカラーで、袖にはダブルカフスをあつらえます。
モーニングコートはVゾーンにこそ気を遣いたいもの。タイは白黒の縦縞かシルバー系の結び下げ、またはアスコットを用います。アスコットタイを選ぶ場合は、ぜひウイングカラーのシャツを着用しましょう。靴は黒のストレートチップが基本ですが、プレーントゥでもよいとされています。
午後6時以降に着用する夜の最上級の正礼装は燕尾服になります。後ろ身頃がツバメの尾のように長いのが特徴。
よくテレビで見かける宮中の公式行事やクラシックコンサートでのコンダクターの服装など、きわめて格式の高い式典で着用されています。宮中晩餐会やノーベル賞の授賞式では、出席者全員が燕尾服の着用を義務づけらています。
ちょっと庶民の生活からはほど遠い存在で、最近ではその地位をタキシードに譲る感じですが、最高の正礼服だからこそ、着用マナーはしっかりとおさえておきましょう。
まずVゾーンは白一色でまとめるのが、燕尾服のポイントです。コットンピケ素材の白い蝶ネクタイに、ベスト・シャツ・ポケットチーフも白で統一。もちろん手袋も白です。スラックスは側章が2本が原則。靴はエナメル製のオペラパンプスかスリッポンを合わせます。